「水洗トイレのロータンクに、水を入れたペットボトルを入れておくと節水になる」
雑誌などを読んでいると、ちょっとした暮らしのコラムなどに
という知恵袋のような情報を目にしたことはありませんか?
効果があるのなら試してみたいものですが、本当なのでしょうか?
水洗便器のロータンクは、一定量の水を貯めるようになっています。
その量は、機種やタイプによって異なります。
洗い出し、洗い落とし式便器に比べて、より高性能なサイホン式、サイホンゼット式便器は
それだけたくさんの水が必要です。
ロータンクの中には、内壁に標準水位を示す印がついていたり
オーバーフロー管が装備されていて、水がその水位まで溜まるようになっています。
そこにペットボトルを入れると、どうなるでしょう。
ペットボトルは1.5~2リットルの体積があります。
ロータンクの水は決められた水位までしかたまらないので
ペットボトルの体積の分だけ水量は少なくなってしまいます。
したがって、規定よりも1.5~2リットル少ない水量で洗浄することとなります。
これが、ペットボトルをロータンクに入れると節水になるといわれる理論です。
しかし、各メーカーでは、その機種の性能を最大限に生かす水量に設定されていますので
強引な節水で故障してしまったら、かえって費用がかかる可能性もありますし
少ない水量で、便器の汚れが取れないままで、掃除の回数が増えることもあるでしょう。
取り扱いの規定通りに使用する方が、長く使用できて、ひいてはお得といえるのかもしれません。
「株式会社アイス」はトイレや洗面台、浴室などの水回りの施工をはじめ建築工事に幅広く対応しております。
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